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  • 社交ダンスプログラム

社交ダンスプログラム

このプログラムは、社交ダンスを通して脳を活性化させ認知機能を維持・向上させること、身体機能を維持・向上させることを目的としたプログラムになります。
社交ダンスは、音楽に合わせた様々なステップを覚えて実行するだけでなく、有酸素運動の一面も有しています。
これにより多面的運動プログラムと同様に、ワーキングメモリーや注意機能・遂行機能が活性化されるようになります。
社交ダンスプログラムを実行する事で軽度認知障害を持つ高齢者の注意、実行機能や、言語、記憶機能の向上が期待出来ます。
社交ダンスを取り入れたプログラムは国立長寿医療センターが開発したコグニダンスで科学的根拠に裏付けされた介護予防であることを証明するために、現在ランダム化比較試験にて検証中されております。

社交ダンス初級プログラム

ホームを対象としたプログラムは車いすの方も座ったまま出来るように初級プログラムを基本としております。
初級プログラムの目的は参加者に対して、ダンスに対する楽しさを理解して頂くことが大きな目的になります。
まずはカウントに合わせ体を動かすことから始め、体で五感を通じて理解し、リズム感を習得して頂きます。
それと同時にストレッチ、筋力トレーニング、認知機能トレーニングもプログラムの中に加え、社交ダンスが上手になりたいから他のトレーニングも頑張れるを引き出していき、日々の生活の中の生きがいへと導いていきます。

社交ダンス中級プログラム

社交ダンス中級プログラムではダンスに慣れてきた参加者に対して実際に社交ダンスで使用する楽曲(ジルバ)を使用したプログラムへと移行していきます。
使用する楽曲(ジルバ)は曲調がゆっくりなものを基本とします。
中級プログラムへ移行しても、ストレッチ、筋力トレーニング、認知機能トレーニングは継続します。

発表会

中級プログラムを経て社交ダンスが形になってきましたら発表会の企画を行います。
通常、半年に1回または1年に1回の定期開催が望ましいです。
衣装については発表会の企画の際に相談を行います。
本格的な衣装を用意する必要はありませんが、何を着て踊るのかと考えるだけでも脳の活性化に繋がります。

発表会を開催する場所は各ホームでご家族を招いて開催することをお勧めします。
普段生活している場で開催する事で参加者の方もご家族の方にも喜んで頂けます。

発表会で上手く踊れても、失敗してしまっても「次はもっと上手に」と向上心が生まれます。
この向上心がさらなる日々の生きがいになり生活にハリをもたらします。

最後に

社交ダンスプログラムの本当の目的は社交ダンスが上手に踊れるようになることではありません。
日々の生活の中で楽しみを作る。生活のハリを持つ。が一番の目的になります。
楽しみやハリのある生活が結果的に認知症予防に繋がり、ADLの維持・向上に繋がってきます。
そのツールとして社交ダンスがあることをご理解頂けたらと思います。
発表会の際には男性役が少なくなります。
その時にはぜひ、スタッフの皆様にも参加して頂き、みなさまと一緒に踊って頂けたらと思います。
お忙しいことを理解していながらのお願いになりますが、きっとスタッフにとってもプログラム参加者にとっても良い思い出となり、1度行ったら次もやりたいなと思って頂けるはずです。
無理にとは言いませんが、ご検討頂ければ幸いです。